Sidecar・サイドカー
「サイドカー」は、葡萄が原料の「ブランデー」をベースに、「オレンジ・リキュール」と「レモン」を混ぜ合わせた、ショートカクテルでございます。
[カクテルレシピ]
ブランデー 55ml
ホワイト キュラソー 10ml
フレッシュ レモン 10ml
上記のお酒を氷の入ったシェイカーで混ぜ合わせ、グラスの淵に砂糖をまぶしたカクテルグラスに注ぎ、最後にオレンジの皮を絞りかけ、香りと精油成分を移して完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわる雑学]
このカクテルの誕生に付きましては、諸説ございますが最も有名なものは、第一次世界大戦中の「フランス」で誕生したとする説です。
冷え込みが厳しい冬のフランスのある日、モーターサイクルの「サイドカー」に乗って現れた1人の「将校」が、とあるバーのカウンターに腰掛けます。
話しを聞くと戦争の「激戦地」から退却して来たばかりで、心身共に酷く憔悴しきった将校は、「心がやすらぐ一杯」をバーテンダーにオーダーします。
そこでバーテンダーは、フランスの特産酒で「焼いたワイン」を意味する「ブランデー」をベースに、疲労回復に良いとされる「ビタミンC」が豊富な「レモン」、そして「オレンジの皮」から造られる優しい甘さの「ホワイト・キュラソー」を素早く混ぜ合わせ、将校に提供しました。
将校はこのカクテルに救われ、少し落ち着きを取り戻すと、このカクテルの名前を尋ねます。
バーテンダーが、将校のために創った「オリジナル・カクテル」である事を告げると、将校はとても感激し、カクテルに名前を付けてくれるよう頼みます。
そこで、バーテンダーは将校が乗って来られたバイクを指差し「サイドカー」と命名したそうです。
そしてその後、このカクテルの「エピソード」と、その「甘美」な味わいは、瞬く間に世界中へと広がって行き、現在では世界で最も有名なブランデー・カクテルとして「不動の人気」を博しております。
先に申し上げた通り、このカクテルは世界的に有名なカクテルのため、さまざまな説が存在しており、詳しい事は分かっておらず、今回のエピソードも私が様々な説を要約したものとなっております。
近年では少し研究が進み、カクテル「サイドカー」は、「19世紀中頃」に誕生した歴史ある甘口のカクテル「ブランデー・クラスタ」に着想を得て、構築されたのではないかと考察されております。
当店では、その当時の想いも一部継承し、グラスの淵に「シュガー・スノースタイル」と「オレンジピール」を施した一杯を提供しております。
さて今宵は、フランス・パリの雪が散らつく、とあるバーに想いを馳せながら、サイドカーなどいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
※代替品を記載
[今回使用したバーツール]
※当店で使用している製品に近い物を掲載しておりますが、様々な商品がございますのでご購入の際はご参考までにどうぞ。