Alcohol(31%-)

Kerry Blue・ケリー ブルー

bartender-glass

「ケリー・ブルー」は、「アイリッシュ・ウイスキー」をベースに、青色の「オレンジ・リキュール」と、白ワインにハーブやスパイスを配合した「ベルモット」を混ぜ合わせた、ショート・カクテルでございます。

[カクテルレシピ]

アイリッシュ ウイスキー 55ml

ブルーキュラソー 15ml

ドライベルモット 5ml

オレンジビターズ 3ml

上記のお酒を氷の入ったシェイカーで混ぜ合わせ、カクテルグラスに注いで完成。

[お酒の解説]

[お酒にまつわる雑学]

このカクテルは、いつ誰がどのような想いで創ったのか、詳しい事は分かっておりません。

名前の由来に付きましては、アイルランドの「ケリー地方」を原産とする、中型のテリア犬「ケリー ブルー・テリア」に由来すると言われております。

今宵はこのカクテルに因んで、アイルランドの「国犬」に指定される「ケリー ブルー・テリア」について、お話しさせて頂こうと思います。

「ケリー ブルー・テリア」の生い立ちに付きましては、はっきりとは分かっておらず、少なくとも「18世紀頃」には、「狩猟犬」や「番犬」として重宝されていたそうです。

とても「勇猛果敢」な性格で、水の中にいるカワウソや、地中深くに潜り込んだアナグマの巣などにも躊躇なく突入し、獲物を捕える事が出来るそうです。

また「愛情深い」1面も持ち合わせており、人間と信頼関係を築くと、飼い主の指示には忠実となり、愛情表現も豊かで愛らしい姿を覗かせてくれます。

なんと言っても1番の特徴は、その美しい見た目にあり、すらっと「引き締まった身体」に「シルク」のような手触り、そしてふんわりとした「巻き毛」が特徴となっております。

毛の色は一見「灰色」の様に見えますが、よく見ると「青み」を帯びた灰色をしており、その色調は「太陽光」を浴びると、光の反射によりさらに「青み」が強調されます。

そして、その美しい立ち姿から「ケリー地方の青色」を意味する、「ケリー・ブルー」と名付けられたそうです。

「ケリー ブルー・テリア」は、「狩猟犬」として活躍していた経緯があるため、家庭犬として飼う事は難しいとされ、飼育頭数が減少した時期がありました。

しかし現代においては、その美しい「青色の毛なみ」と、「凛」とした立ち姿は、多くの人を魅了し続けており、現在は「アイルランドの国犬」としても認定され、アイルランドのみならず、世界中の人々から愛される存在となっております。

さて今宵は、アイルランドを勇猛果敢に駆け回る、「美しいテリア犬」に想いを馳せながら、「ケリー・ブルー」などいかがでしょうか??

[今回使用したお酒]

※代替品を記載

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※当店で使用している製品に近い物を掲載しておりますが、様々な商品がございますのでご購入の際はご参考までにどうぞ。

ABOUT ME
窪田 伸也
窪田 伸也
グラスはお酒の着物
バーテンダー歴23年🍸 吹きガラス歴13年🔥 JSA認定ソムリエ🍾 生産者が丹精込めて造り上げたお酒を、 私自身が製作したグラスで、 お客様の口元まで届けるバーテンダー。
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