Alcohol(21-30%)

Morin Hour・モリン・ホール

bartender-glass

「モリン・ホール」は、香り高い「ブランデー」をベースに、あんずのお酒「アプリコット・リキュール」と 「カカオ・リキュール」で構成された、甘口のデザート・カクテルでございます。

[カクテルレシピ]

ブランデー 40ml

アプリコット リキュール 15ml

カカオ ブラウンカカオ 10ml

上記のお酒を氷の入ったグラスに入れて、バースプーンでステアして混ぜ合わせる。

[お酒解説]

[お酒にまつわるお話し]

このカクテルは、いつ誰がどのような想いで創ったのか、詳しい事は分かっておりません。

名前の由来に付きましては、このカクテルは「モンゴル」に古くから伝わる、「2本弦」の民族楽器「モリン・ホール」に因んで、創られたカクテルと言われております。

ちなみに、モンゴル語で、「モリン」は「馬」、「ホール」は「弦楽器」を意味しており、実際にこの楽器の先端部には、「馬の彫刻」が施されている事から、「日本」では「馬頭琴」の名で親しまれております。

今宵はこのカクテルに因んで、広大な「大自然」と共に生きる国「モンゴル」について、お話しさせて頂こうと思います。

「モンゴル」は、北は「ロシア」、南は「中国」に隣接する国で、人口は「約330万人」、首都は「ウランバートル」で、どこまでも続く「大草原」と、そこに根付く「遊牧民文化」が特徴的な、魅力溢れる国です。

モンゴルの「国土」は、日本の「4倍」程度の大きさで、その国土の「70%以上」は「草原」が広がります。

「西」には「4000m」を超える「フィティン山」、「東」には「1000m〜1500m」の「高原の台地」、「北」は「森林」に覆われ、「南」には「ゴビ砂漠」が広がっておひ、「東・西・南・北」でかなり違った雰囲気を持っております。

「モンゴル」は、北海道よりも「経緯」は「北」に位置し、「大陸性気候」のため「雨」は非常に「少なく」、空気が「乾燥」しているため、「季節」や「昼夜」によって大きな「寒暖差」が生じます。

「夏」は「40℃」近くまで気温が上昇し、「冬」は「-30℃以下」になることも珍しくなく、「雨」は「夏の時期」に集中して降りますが、「年間降水量」は「少ない」気候です。

この様な環境下では、背の高い「樹木」は「育ち難く」、背の低い「草原」が広がるようになるため、「モンゴル」では古くから、「遊牧中心」の生活様式が発達しました。

現在でも、「大草原」の広がる大地で、「ヒツジ」「ヤギ」「牛」「馬」「ラクダ」といった家畜の「放牧」や「遊牧」が、盛んに行われております。

モンゴルの「遊牧民」の人々は、「ゲル」と呼ばれる「移動式住居」に住み、季節によって「遊牧」に適した場所を追い求め、「動物達」と共に移動を繰り返し、「自然と共に生きる」歴史を歩んで来ました。

近年の目まぐるしい発展により、モンゴルの美しい「生活様式」は、少しずつ変化を余儀なくされておりますが、「自然と共存する」というその「生き方」は、今後の人類にとっての重要な「道標」なのかも知れません。

さて今宵は、モンゴルの「大草原」に生きる「動植物」たちの「伊吹き」と、そこに鳴り響く「2本弦の楽器」に想いを馳せながら、「モリン・ホール」などいかかでしょうか??

[今回使用したお酒]

※休売により代替品を記載

[今回使用したバーツール]

※当店で使用している製品に近い物を掲載させておりますが、様々な商品がございますのでご参考までにどうぞ。

ABOUT ME
窪田 伸也
窪田 伸也
グラスはお酒の着物
バーテンダー歴23年🍸 吹きガラス歴13年🔥 JSA認定ソムリエ🍾 生産者が丹精込めて造り上げたお酒を、 私自身が製作したグラスで、 お客様の口元まで届けるバーテンダー。
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