Alcohol(11-20%)

Après Ski・アプレスキー

bartender-glass

「アプレ・スキー」は、ベースの「ウォッカ」に、2種類の「ハーブ・リキュール」を加え、「ソーダ」で優しく包み込んだ、ロング・カクテルでございます。

[カクテルレシピ]

ウォッカ 20ml

グリーンミントリキュール 15ml

アブサン 10ml

ソーダ 適量

レモンピール

フレッシュ ミント

ソーダ以外のお酒をシェイカーに入れて混ぜ合わせ、レモンの薄皮とフレッシュミントを飾り付けて完成。

[お酒の解説] 

[お酒にまつわるお話]

このカクテルは、いつ誰がどのような想いで創ったのか、詳しい事は分かっておりません。

名前の由来に付きましては、フランス語「Après Ski」は、「Après」は「〜の後」、「Ski」は「スキー」を意味する事から、このカクテルはスキーを楽しんだ後に、笑顔に包まれた人々をイメージして、作られたカクテルと思われます。

今宵は、このカクテルに因んで、ウインタースポーツの代名詞「スキー」の歴史について、お話しさせて頂こうと思います。

「スキー」と「人類」の出会いは非常に古く、その歴史は「紀元前1万年頃」にまで遡ると考えられております。

紀元前1万年頃の「北欧」、紀元前8000年頃の「中国」、紀元前2000年頃の「ロシア」などの「遺跡」から、「スキーの原型」と考えられる「板」がたびたび「出土」しております。

また「遺跡」や「洞窟」などに彫られた「壁画」には、その使用方法が描かれており、「スキーの板」は「太古の昔」より、世界中に広がっていたと考えられております。

もちろん当時は、現代の様なスポーツとしての使用方法ではなく、足に板を固定して「雪上」を歩き易くする「かんじき」の様に役目であり、「石槍」や「弓矢」での「狩猟」のために、使用されていました。

時代の流れと共に、その板も少しずつ進化して行き「西暦1600年頃」になると、「ノルウェー軍」などの北欧の軍隊は、「雪山」での「訓練」に「スキー板」を用いる様になります。

また同時期に、悪さをした「囚人」などに、山の上から「スキー板」を履かせて降らせる「刑罰」なども確認されており、スキーは少しずつ現代の形である、「山を滑り降りる」という目的へと進化して行きます。

因みにこの時に行われていた「刑罰」が、現代の「競技スキー」の「起源」とも言われております。

その後「1769年」に、「ノルウェー」で世界初の「スキーの競技会」が開催されると、その「爽快さ」は世界中へと瞬く間に広がって行き、今日の世界中で愛される「スキー」へと進化して行きました。

太古の昔より人々の暮らしを支え続け、現代においても、世界中で親しまれる「スキーの文化」は、これからも少しずつ形を変えながらも、人類と共に「歴史」を歩んで行くと思われます。

さて今宵は、「いにしえの雪の民」に想いを馳せながら「アプレ・スキー」などいかがでしょうか??

[今回使用したお酒]

[今回使用したバーツール]

※当店で使用している製品に近い物を掲載させておりますが、様々な商品がございますのでご参考までにどうぞ。

ABOUT ME
窪田 伸也
窪田 伸也
グラスはお酒の着物
バーテンダー歴23年🍸 吹きガラス歴13年🔥 JSA認定ソムリエ🍾 生産者が丹精込めて造り上げたお酒を、 私自身が製作したグラスで、 お客様の口元まで届けるバーテンダー。
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