Belmont・ベルモント
「ベルモント」は、香り高い「ジン」をベースに、「ミルク」と「クリーム」を混ぜ合わせ、「ザクロ・シロップ」で優しく包み込んだ、薄ピンク色のショートカクテルでございます。
[カクテルレシピ]
ジン 30ml
牛乳 30ml
フレッシュ クリーム 7.5ml
グレナデンシロップ 7.5ml
上記の材料をシェイカーに入れて混ぜ合わせ、グラスに注ぎ、お好みでグレナデンシロップを底に沈めて完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわるお話し]
このカクテルは、いつ誰がどのような想いで創ったのか、詳しい事は分かっておりません。
名前の由来に付きましても、詳しい事は分かっておりませんが、「Belmont」は「英語圏」において、「地名」や「人名」に使われる単語となっております。
その中で、最も有名な「ベルモント」は、「1905年」アメリカ「ニューヨーク州」で開場された、「ベルモントパーク競馬場」である事から、私の憶測ではございますが、カクテル「ベルモント」は、この「競馬場」をイメージして、作られたのではないかと思っております。
不確かな繋がりではございますが、今宵はこのカクテルに因んで、「競馬」の歴史について、お話しさせて頂こうと思います。
「馬」の速さを競わせる行為は、人類がまだ文字を持たない「有史以前」から、行われていたと考えられており、「狩り」に1番速いウマを同行させるために、「家畜化」したウマを並べて「競争」させ、「順位」を付けて優位性を確認していたのが、始まりと考えられております。
現在、「競馬」に関する最も古い文献は、「紀元前8世紀頃」に活躍したとされる、古代ギリシャの偉大な吟遊詩人、「ホメロス」が執筆した「イリアス叙事詩」にて、「戦車競馬」について書かれた文献となっております。
古代ギリシャの「戦車競馬」は、「2頭の馬」に「2輪の台車」を引かせる競技で、これは「古代オリンピック」の種目だった事も確認されており、民衆にも非常に人気のある競技だったと云われております。
その後「競馬」は、時代の流れと共に少しずつ進化して行き、「近代競馬」のような、結果に応じて「お金」や「名誉」が付与され、「賭博」の対象として扱われるようになったのは、「中世」の「イギリス」と言われております。
日本が戦国時代だった「1540年」には、イギリスに世界初となる競馬場、「チェスター競馬場」が建設されると、「王族」や「貴族」が自分の所有する馬を競わせ、楽しんでいたようです。
その後、「庶民の娯楽」としても浸透して行き、少しずつ共通の「ルール」が考案されると、その面白さはヨーロッパ全土へと広がり、そして世界中へと広がって行きました。
現在においても、無駄のない美しい姿をした「競走馬」が生み出す「白熱の戦い」は、人々を魅了し続けており、古代より続くその想いは、これからも進化を遂げながら、紡がれて行く事と思われます。
さて今宵は、草原を力強く駆け抜ける「美しい馬」に想いを馳せながら、愛らしい色合いの「ベルモント」などいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
[今回使用したバーツール]
※当店で使用している製品に近い物を掲載させておりますが、様々な商品がございますのでご購入の際はご参考までにどうぞ。