Alcohol(31%-)

Blue Moon・ブルームーン

bartender-glass

「ブルー・ムーン」は、「ジン」をベースに、「スミレ」のエッセンスが配合された「パルフェタムール」、そして「レモン」の酸味で整えた、色美しいショートカクテルでございます。

[カクテルレシピ]

ジン 50ml

パルフェタムール 15ml

フレッシュレモン 10ml

上記のお酒を氷の入ったシェイカーで混ぜ合わせカクテルグラスに注いで完成。

[お酒の解説]

[お酒にまつわる雑学]

このカクテルは、いつ誰がどのような想いで創ったのか、詳しい事は分かっておりません。

名前の由来に付きましても、諸説ございますが、夜空に浮かぶ「月」に起きる、とある「2つの珍しい現象」が、起源になっていると考えられております。

一つ目の稀な現象は、「1833年」「インドネシア」の「スンダ海峡」で起こった「クラカタウ火山」の噴火によるものです。

この「大噴火」によって、大量に打ち上げられた「塵」や「火山ガス」は、その後「約2年」にも渡り「大気中」を彷徨い続け、日没の「太陽を緑色」に変化させ、夜空に浮かぶ「月を青色」に染め上げたと言われております。

このように「月が青く」見える現象を、「ブルー・ムーン」と呼んではおりますが、人類の観測史上「映像」として記録された事は1度もなく、古い「文献」に言い伝えられるのみとなっております。

現在の「天文学」「気象学」においても、「青色の月」は解明されておらず、その定義と言葉は曖昧なものとなっております。

そのため、「Blue Moon」と言う単語は、次第に「滅多に起こらない」「稀である」と言う意味合いを持つようになり、2つ目の「月に起こる珍しい現象」「ブルームーン現象」へと繋がって行きます。

2つ目の珍しい現象とは、1ヶ月の間に「満月が2度」姿を表す現象の事です。

「満月」は「約29.5日」の間隔で現れるため、「1年=365日」そして「うるう年」なども考慮して計算すると、「2.5年」に1回のタイミングで、「月初め」と「月末」に「満月」が現れる事になります。

この1ヶ月間に現れる「2度目の満月」の事を、「滅多に起こらない」という意味合いを持つ「青い月」に因んで、「ブルー・ムーン現象」と呼びます。

「月が青く見える」「ブルー・ムーン」も、「2度の満月が訪れる」「ブルー・ムーン現象」も、見る事が出来れば「幸運」になれると、言い伝えられております。

英語の慣用句にも、滅多に起こらない「出会い」や「幸運」が訪れた際は、
「Once in a Blue Moon」
と表現し喜びを表します。

「青い月」の「幸運」は、いつどこに現れるか不明ではございますが、「2度目の満月」の「幸運」は、今年の「2023年8月31日(木)」にお訪れます。

更にこの時期は、「月と地球」の距離が非常に近くなり、「月が大きく」見える現象「スーパー・ムーン」のタイミングとも重なり、「スーパー・ブルームーン」となります。

この2つの現象が重なる事は、特に珍しいとされており、「大きな2度目の月」を見る事が出来れば、「大きな幸運」が訪れるとされております。

当日は良き天候に恵まれ、多くの方に「幸運」が訪れる事を祈っております。

さて今宵は、夜空に浮かぶ美しい月に想いを馳せながら、ブルームーンなどいかがでしょうか??

[今回使用したお酒]

[今回使用したバーツール]

※当店で使用している製品に近い物を掲載しておりますが、様々な商品がございますのでご購入の際はご参考までにどうぞ。

ABOUT ME
窪田 伸也
窪田 伸也
グラスはお酒の着物
バーテンダー歴23年🍸 吹きガラス歴13年🔥 JSA認定ソムリエ🍾 生産者が丹精込めて造り上げたお酒を、 私自身が製作したグラスで、 お客様の口元まで届けるバーテンダー。
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