Kerry Blue・ケリー ブルー
「ケリー・ブルー」は、「アイリッシュ・ウイスキー」をベースに、青色の「オレンジ・リキュール」と、白ワインにハーブやスパイスを配合した「ベルモット」を混ぜ合わせた、ショート・カクテルでございます。
[カクテルレシピ]
アイリッシュ ウイスキー 55ml
ブルーキュラソー 15ml
ドライベルモット 5ml
オレンジビターズ 3ml
上記のお酒を氷の入ったシェイカーで混ぜ合わせ、カクテルグラスに注いで完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわる雑学]
このカクテルは、いつ誰がどのような想いで創ったのか、詳しい事は分かっておりません。
名前の由来に付きましては、アイルランドの「ケリー地方」を原産とする、中型のテリア犬「ケリー ブルー・テリア」に由来すると言われております。
今宵はこのカクテルに因んで、アイルランドの「国犬」に指定される「ケリー ブルー・テリア」について、お話しさせて頂こうと思います。
「ケリー ブルー・テリア」の生い立ちに付きましては、はっきりとは分かっておらず、少なくとも「18世紀頃」には、「狩猟犬」や「番犬」として重宝されていたそうです。
とても「勇猛果敢」な性格で、水の中にいるカワウソや、地中深くに潜り込んだアナグマの巣などにも躊躇なく突入し、獲物を捕える事が出来るそうです。
また「愛情深い」1面も持ち合わせており、人間と信頼関係を築くと、飼い主の指示には忠実となり、愛情表現も豊かで愛らしい姿を覗かせてくれます。
なんと言っても1番の特徴は、その美しい見た目にあり、すらっと「引き締まった身体」に「シルク」のような手触り、そしてふんわりとした「巻き毛」が特徴となっております。
毛の色は一見「灰色」の様に見えますが、よく見ると「青み」を帯びた灰色をしており、その色調は「太陽光」を浴びると、光の反射によりさらに「青み」が強調されます。
そして、その美しい立ち姿から「ケリー地方の青色」を意味する、「ケリー・ブルー」と名付けられたそうです。
「ケリー ブルー・テリア」は、「狩猟犬」として活躍していた経緯があるため、家庭犬として飼う事は難しいとされ、飼育頭数が減少した時期がありました。
しかし現代においては、その美しい「青色の毛なみ」と、「凛」とした立ち姿は、多くの人を魅了し続けており、現在は「アイルランドの国犬」としても認定され、アイルランドのみならず、世界中の人々から愛される存在となっております。
さて今宵は、アイルランドを勇猛果敢に駆け回る、「美しいテリア犬」に想いを馳せながら、「ケリー・ブルー」などいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
※代替品を記載
[今回使用したバーツール]
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