K i r・キール
「キール」は、「白ワイン」に「カシス・リキュール」を加え、「柑橘類」で香り付けをした、シンプルなカクテルでございます。
[カクテルレシピ]
カシス 20ml
白ワイン 120ml
レモンピール
オレンジピール
上記のお酒を氷の入ったグラスに入れて混ぜ合わせ、レモンとオレンジの皮を飾り付けて完成。
[お酒の解説]
[カクテルにまつわるお話し]
このカクテルは、フランス・ブルゴーニュ地方にある「ディジョン市」の市長「フェリックス・キール」が、「第二次世界大戦」の頃に生み出したカクテルで、「キール」の名称は市長の「姓」に由来すると言われております。
「第二次世界大戦」は、「1945年」に終わりを向かえますが、「戦争の爪痕」は深く、その後、世界中に戦後の「混乱期」が訪れます。
フランスのブルゴーニュ地方にもその波は到達し、地域の主要産業である「ワイン」の出荷は伸び悩み、その「負のスパイラル」は、多くの経済に大打撃を与えます。
そこで、ブルゴーニュ地方の中心都市「ディジョン市」の「キール市長」は、地域産業の復興のために、この地域の特産品である「アリゴテ種の白ワイン」と「カシス」を組み合わせたカクテルを考案し、ブルゴーニュ地方の活性化を図ります。
そして、このカクテルをディジョン市の「公式カクテル」とし、市を挙げてPR活動を行なった結果、このカクテルは少しずつ世界中に広がり、それと同時にブルゴーニュの「白ワイン」と「カシス」の名も有名になって行き、その後「戦後の復興」へと繋がって行きました。
日本に「カシス・リキュール」が広まったのも、このカクテルの流行によるもので、今ではブルゴーニュ産のカシスは、世界のスタンダードまで登り詰めております。
戦後の副産物として生まれ、「世界の復興」を願ったこのカクテルは、「最高の巡り合わせ」と称されており、これからも「世界平和」の象徴として、世界中の人々に愛され続けて行く事と思われます。
さて今宵は、フランスの「田園風景」に想いを馳せながら、「キール」などいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
※Amazonは代替品を記載
[今回使用したバーツール]
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