Mai-Tai・マイタイ
「マイタイ」は、2種類の「ラム」をベースに、「パイナップル」と「柑橘類」で構成された「トロピカル・カクテルの女王」と、称される一杯でございます。
[カクテルレシピ]
ホワイトラム 30ml
ダークラム 15ml
コアントロー 5ml
パイナップルジュース 10ml
オレンジジュース 10ml
レモンジュース 10ml
ダークラム以外のお酒をシェイカーに入れて混ぜ合わせ、クラッシュアイスを入れたグラスに注いだあと、静かにダークラムを注ぎフロートさせ、最後にパイナップル、ミント、マラスキーノチェリーを飾り付けて完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわるお話し]
このカクテルは、アメリカ「サンフランシスコ」の「ラム酒」研究家「ビクター・バージェロン」氏によって、作られたカクテルと言われております。
「1944年」のある日、ビクター氏が経営するレストランで、何気なく友人に「ラム・カクテル」を振る舞った所、「タヒチ出身」の友人は「ポリネシア語」で、
「Mai tai roa ae!」
「マイ タイ ロア アエ!」
「この世の物とは思えないほど最高!」
と歓喜し、気に入ってくれたそうです。
このストーリーに因んで、カクテルに「ポリネシア語」で「最高」を意味する「Mai-Tai」「マイタイ」と名付けると、このカクテルは瞬く間に有名になり、世界中へと広がって行き、いつしか「トロピカル・カクテルの女王」と称されるようになります。
今宵はこのカクテルに因んで、ポリネシア諸島「タヒチ」についてお話しさせて頂こうと思います。
まず「ポリネシア諸島」とは、北に位置する「ハワイ」、南の「ニュージーランド」、東の「イースター島」を直線で結んだ、「三角形」の中ある「無数の島々」を指しており、「ポリネシア」とは、「多くの島々」を意味する「ギリシャ語」が、由来になったと考えられております。
南太平洋に浮かび、「118の島々」からなる「ポリネシア諸島」は、通称「タヒチ」の名で親しまれ、気候は1年を通して「温暖」で、平均気温は「27度」程度、水温は「26度」程度となっており、貿易風の影響により爽やかな風が吹く、世界屈指の「楽園」となっております。
「118の島」からなる「タヒチ」は、それぞれの島が特別な魅力を持ち、まったく違う表情を見せてくれます。
絵画の巨匠「ポール・ゴーギャン」も、この美しさに魅了され、生涯を通じて「タヒチ」を題材とした、絵画を描き続けております。
永遠に広がるグラデーションの「青い空と海」、澄み切った海に広がる「白い珊瑚礁」、様々な濃淡を見せる「緑色の山々」、カラフルな色合いの「赤い花々」、そしてそれらを包み込む「オレンジ色の夕日」は、「ゴーギャン」の「目と心」を通り抜け、豊潤なパレットとなり、「タヒチを夢見る」人々にも感動を与え続けてくれます。
楽園「タヒチ」は、訪れる人々の想像を遥かに超える「美しい海」、神秘性を大いに感じる「原始的な大自然」、そして伝統を大切に守り抜いて行く「心優しいタヒチアン」の存在が、これからも世界中の人々を魅了し、「真の楽園」として愛され続けて行く事と思います。
さて今宵は、ゴーギャンをも虜にした楽園に想いを馳せながら、マイタイなどいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
[今回使用したバーツール]
※当店で使用している製品に近い物を掲載させておりますが、様々な商品がございますのでご参考までにどうぞ。