Mojito・モヒート
「モヒート」は、「ラム」をベースに、「フレッシュミント」「ライム」「砂糖」「ソーダ」で作られる、爽快感たっぷりのロングカクテルでございます。
[カクテルレシピ]
ラム 50ml
シュガー シロップ 5ml
フレッシュ ライム 1/4個
フレッシュミント
ソーダ
ラムとミントとライムを、グラスの中で潰しながら混ぜ合わせ、クラッシュアイスを入れて、ソーダで満たせば完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわるお話し]
「モヒート」は、「19世紀後半」の「キューバ」で誕生したカクテルと云われております。
名前の由来に付きましては、諸説ございますが、アフリカ語の「Mojo」「魔法をかける」、スペイン語の「Mojar 」「湿らせる」に由来すると考えられております。
カクテル「モヒート」は、古くから存在する「ドラケ」と呼ばれる「薬酒」を、現代風にアレンジしたカクテルと言われております。
「ドラケ」は、「ラム酒」の「先祖」と言われる「アグアルディエンテ」と言うお酒に、「砂糖」「ライム」「ミント」を混ぜ合わせて作られ、当時は「薬酒」として広く飲用されておりました。
薬酒「ドラケ」は、漫画ワンピースのモデルにもなっている、海賊「キャプテン・ドレーク」の一味が、「16世紀後半」に「キューバ」に持ち込んだと云われており、それが発展し現在の「モヒート」に進化したと云われております。
薬酒「ドラケ」は、当時の海賊達の大きな死因の1つであった、野菜不足による「壊血病」、怪我の悪化による「感染症」、の「特効薬」として非常に重宝されていました。
海賊達は、「殺菌効果」の高い「ミント」、「ビタミン」「ミネラル」が豊富な「ライム」、そして「栄養価」の豊富な「砂糖」を、「保存性」を高めるために「お酒」に漬け込み、「薬」として船に大量に積み込みました。
当時「ドラケ」は非常に優秀な「万能薬」であり、「1817年」に大流行した「コレラ」にも、大きな効果をもたらし、多くの命を救ったという文献が残されており、多くの人々から信頼される「薬酒」としての歴史を持ちます。
その後、薬酒「ドラケ」は時代と共に少しずつ進化し、キューバの「ハバナ」にある老舗のバー「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」で、「モヒート」として生まれ変わると、その歴史と味わいは多くの人を魅力し、その名は世界中へと広がって行きます。
「ハバナ」を生涯愛した事で知られる、ノーベル賞作家「アーネスト・ヘミングウェイ」も、この店の「モヒート」に惚れ込み、
「我がダイキリはフロリディータにて、我がモヒートはボデギータにて」
と有名な言葉を残しました。
人々の命を多く救ってきた「薬酒」にルーツを持つ「モヒート」は、古くから多くの人々に愛飲されており、そしてこれからもその想いは、世界中の人々の「心の特効薬」として、愛され続けて行く事と思われます。
さて今宵は、陽気なキューバの人々と青い海に想いを馳せながら、「モヒート」などいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
[今回使用したバーツール]
※当店で使用している製品に近い物を掲載させておりますが、様々な商品がございますのでご参考までにどうぞ。