Alcohol(11-20%)

Northern Lights・ノーザン ライツ

bartender-glass

「ノーザン・ライツ」は、「ウォッカ」をベースに、「カシス・リキュール」「クランベリー・ジュース」「レモン」で構成された、甘口のロックスタイル・カクテルでございます。

[カクテルレシピ]

ウォッカ 30ml

カシス 10ml

クランベリー ジュース 30ml

レモン 1tsp

シュガー コーラル スタイル

レモンピール

上記のお酒をシェイカーに入れて混ぜ合わせ、グラスの淵に砂糖を付けて、レモンの薄皮を飾り付けて完成。

[お酒の解説]

[お酒にまつわるお話し]

このカクテルは、1999年に開催されたカクテル・コンペティションの入賞作品になります。

名前の由来に付きましては、英語「Northern Lights」は直訳すると「北極光」という意味になり、「北極圏」などの寒い地域に現れる「オーロラ」をイメージしたカクテルだと思われます。

因みに「南極」に現れる「オーロラ」は、「Southern Lights」「サウザン・ライツ」と呼ばれます。

今宵はこのカクテルに因んで、闇夜を照らす光のカーテン「オーロラ」について、お話しさせて頂こうと思います。

「オーロラ」は、「北極圏」などの「極地」で「観測」する事ができ、地上から「約100km〜500km」離れた上空に発生する「発光現象」を指します。

「極地」の中でも、はっきりと「オーロラ」を観測することが出来るのは、北緯「60度〜70度」の「オーロラ・ベルト」と呼ばれる範囲で、「フィンランド」「ノルウェー」「カナダ」「アラスカ」などが有名な「観測地」となります。

「南半球」にも「オーロラ・ベルト」は存在しておりますが、そのほとんどが「海上」となるため、「オーロラ観測」には向いておらず、現在「北半球」での観測が一般的となっております。

様々な色彩を放つ「オーロラ」の「メカニズム」は、太陽活動の1つである「太陽風」の存在がとても重要であると考えられております。

「太陽風」とは、太陽の「表面」で発生する「爆発」の際に生じる、「電気を帯びた希薄なガス」=「プラズマ」の事で、「巨大な爆発」が起こると、その「プラズマ状」の「電子」と「陽子」のガスは、「宇宙空間」へと放出され、「秒速数100km」の速さで、「1億5000万km」も離れた「地球」にまで、わずか数日で到達します。

恐ろしい速さで飛来する「太陽風」は、直接浴びると「細胞」は「死滅」し、「遺伝子を傷つける」作用があるため、「生物」にとっては極めて「有害」な存在として認識されております。

その「有害な光線」から我々を守ってくれているのが、「地球の磁場」になります。

「地球」は、「巨大な磁石」のようなもので、「南極がN極」「北極がS極」の役割を担っており、「強力な磁力」を身にまとっております。

この強力な「磁力」が、地球を保護する強大な「バリア」となっており、地球の「大気」や「水」が「宇宙空間」へと広がる事を防ぎ、そして太陽から降り注ぐ「太陽風」や「紫外線」などから、「地球の生命」を守ってくれております。

「オーロラ」は、「太陽風」が「地球の磁場」にぶつかり、防ぎきれず侵入を許しまった一部の「プラズマ」が、「磁力点」となっている「北極」や「南極」付近に運ばれ、地球の「大気圏」の中にある「酸素原子」や「窒素原子」とぶつかり、その時に生じる「発光現象」こそが「オーロラ」になります。

その「光のカーテン」は、写真や動画などには収めることが出来ない美しさを持っており、「太陽と地球」の織りなすその「神秘性」は、「肉眼」でのみ感じる事が許され、私も人生で必ず訪れると決めている「憧れの地」であります。

生命が誕生する以前より存在し、「神秘の象徴」として君臨する「オーロラ」は、これからも世界中の人々を虜にしていく事と思われます。

さて今宵は、様々な色を織りなす光のカーテンに想いを馳せながら、ノーザン・ライツなどいかがでしょうか?

[今回使用したお酒]

※Amazonは代替品を記載

[今回使用したバーツール]

シェイカー

メジャーカップ

※当店で使用している製品に近い物を掲載させておりますが、様々な商品がございますのでご参考までにどうぞ。

ABOUT ME
窪田 伸也
窪田 伸也
グラスはお酒の着物
バーテンダー歴23年🍸 吹きガラス歴13年🔥 JSA認定ソムリエ🍾 生産者が丹精込めて造り上げたお酒を、 私自身が製作したグラスで、 お客様の口元まで届けるバーテンダー。
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