Orange Blossom・オレンジブロッサム
「オレンジ・ブロッサム」は、香り高い「ジン」をベースに、「オレンジ」の果汁とエッセンスを加えた、みずみずしいショートカクテルでございます。
[カクテルレシピ]
ジン 30ml
オレンジジュース 45ml
シュガーシロップ 1/2tsp
オレンジビター 4dash
オレンジピール
上記のお酒をシェイカーの中に入れて混ぜ合わせ、最後にオレンジの皮の絞りかけ、香りと精油成分を移して完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわるお話し]
カクテル「オレンジブロッサム」は、「アメリカ合衆国」で、「1920年~1933年」まで施行された今世紀最大の「悪法」と称される、「禁酒法」の時代に誕生したカクテルと言われております。
お酒を取り締まる「検査官」の目を欺くために、「オレンジジュース」と「ジン」を混ぜ合わせ、見た目を「ソフトドリンク」のように変化させ、検査の目をかいくぐった事が、カクテル「オレンジ・ブロッサム」の始まりと言われております。
名前の由来に付きましても、詳しい事は分かっておりませんが、英語「Orange Blossom」は、直訳すると「オレンジの花」となり、その愛らしい見た目から、この名が付けられたと考えられております。
さて、今宵はこのカクテルに因んで、「オレンジの花」についてお話しさせて頂こうと思います。
カクテル「オレンジ・ブロッサム」は、欧米では「結婚」を祝福するお酒として、広く知られており、これは「オレンジの花」と「結婚」が、深い結び付きがあるためです。
「ギリシャ神話」において、最高神「ゼウス」は、女神の女王「ヘラ」と「結婚」する際、ヘラに「白いオレンジの花」を送ったと言い伝えられております。
いにしえより「白いオレンジの花」には、「花嫁を守り幸せに導く力」が宿るとされており、また「オレンジの実」には、「繁栄」「子宝」のご利益が宿るとされて来ました。
このゼウスとヘラの神話から、花婿が花嫁に「白い花束」を贈る習慣が生まれ、「白いドレス」に「白いブーケ」「白いベール」など、花嫁が「純白」に包まれる習慣が生まれたと、云われております。
また古来より女神「ヘラ」は、「結婚」と「出産」を司る神であり、ヘラが「守護する6月」は、「ジューン・ブライド」と呼ばれ、世界中で多くの結婚式が執り行われ、人々が笑顔に包まれます。
この様な背景から、カクテル「オレンジ・ブロッサム」は、「結婚式」を代表するカクテルとして世界中へと広がり、多くの人々を笑顔にする「幸運のカクテル」として、世界中で愛飲されるようになりました。
さて今宵は、幸せに包まれる新郎新婦に想いを馳せながら、「オレンジ・ブロッサム」などいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
[今回使用したバーツール]
※当店で使用している製品に近い物を掲載しておりますが、様々な商品がございますのでご購入の際はご参考までにどうぞ。