Silent Third・サイレント サード
「サイレント・サード」は、「スコッチ・ウイスキー」をベースに、香り高い「オレンジ・リキュール」と、爽快な「レモン」で構成されるショートカクテルでございます。
[カクテルレシピ]
スコッチ ウイスキー 55ml
ホワイト キュラソー 10ml
レモンジュース 10ml
オレンジピール
上記のお酒を氷の入ったシェイカーで混ぜ合わせグラスに注ぎ、最後にオレンジの薄皮を絞りかけ、香りと精油成分を移して完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわる雑学]
このカクテルは、「1930年頃」世界的に有名なオレンジ・リキュール「コアントロー」の独占販売権を取得していた、実業家の「ガース・グレンデニング」が、「販売PR」の為に創ったカクテルと言われております。
名前の由来に付きましては、カクテルの「口当たり」が、彼の愛車「レイルトン」の「3速ギア」の様に、「静かで滑らか」であった事に因んで、「サイレント・サード」と名付けられたと言われております。
今宵は「車のギア」に因んで、「歯車の歴史」について、語って行きたいと思います。
「歯車」の歴史は大変古く、紀元前「3500年頃」の「古代エジプト時代」まで遡り、水を汲み上げるための「水車」や、風を利用する「風車」に使われていた「パーツ」が、「歯車」の「ルーツ」とされております。
文献に記される「最古の歯車」は、紀元前「350年頃」に活躍した、「万学の祖」と称される、哲学者「アリストテレス」が執筆した「機械の問題」という本の中に、「金属製歯車」についての説明があり、これが記録に残る「最古の歯車」となっております。
発見された「古代の歯車」で最も有名な物は、「1901年」に地中海の「沈没船」から発見された、通称「アンティキティラ島の機械」と呼ばれる「歯車」で、
これは、紀元前「150年〜100年頃」の「古代ギリシャ」で製作されており、「天体運動」を人類が計算するために、「当時の最新技術」を駆使して作られた「機械式歯車」と推定されております。
この「アンティキティラ島の歯車」は、「天文学」と「数学」の観点から見ても、非常に「正確」かつ「完璧」に作られているため、「最古のアナログコンピュータ」と称されております。
この「歯車」の発見により「古代ギリシャ文明」が、我々が想像する以上に、「発達した文明」であった事が明らかとなり、この時代にはすでに「時間」や「天体」の観測が、「歯車」によって行われていた事が証明されました。
「時間」の計測や、「天体運動」の観測に、正確性を求めれば求める程、「歯車」の「精密性」は、時代と共に向上して行きます。
その技術は近年においても「進化」し続け、「時計」「電動工具」「自動車」「工場プラント」「船用タービン」など、人類の暮らしを便利にしてくれる、様々な製品の「礎」となっております。
そして今後も「歯車」は進化し続け、人類にとって「シンプル」かつ「無限の広がり」を感じさせてくれる、太古の昔より脈々と受け継げれて行く、「人類の歯車」でもあるように私は感じております。
さて今宵は、歯車の歴史に想いを馳せながら、サイレント・サードなどいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
※代替品を記載
[今回使用したバーツール]
※当店で使用している製品に近い物を掲載しておりますが、様々な商品がございますのでご購入の際はご参考までにどうぞ。