Venetian Sunset・ベネチアン サンセット
「ヴェネチアン・サンセット」は、イタリアの特産酒「グラッパ」と、「オレンジ・ジュース」を混ぜ合わせた、シンプルなショートカクテルでございます。
[カクテルレシピ]
グラッパ 40ml
フレッシュ オレンジ 40ml
マラスキーノチェリー
シェイカーにグラッパとオレンジジュースを入れて混ぜ合わせ、マラスキーノチェリーを添えて完成。
[お酒の解説]
[お酒にまつわるお話し]
このカクテルは、いつ誰がどのような想いで創ったのか、詳しい事は分かっておりません。
名前の由来に付きましては、イタリアの北東部ヴェネト州の州都「ヴェネチア」に因んで、創られたカクテルと云われております。
今宵はこのカクテルに因んで、海洋国家ベネチアについてお話しさせて頂こうと思います。
「ヴェネチア」は、「118の島」からなる「海上都市」で、島々の間には、「150」にも及ぶ「運河」が流れ、またその島々を「400」にも及ぶ「橋」が結びます。
「ヴェネチア」は、「7世紀末」の中世の頃は、「ヴェネチア共和国」として「1000年」にも亘り繁栄し、単一の「海洋国家」として一つの時代を築きました。
その当時の面影は、現在も色濃く残り、「1987年」に「ユネスコ世界遺産」に登録されると、イタリアを代表する観光名所となり、世界中の人々を魅了しております。
「ヴェネチア」には車で出入りする事は出来ず、主な移動手段は「ゴンドラ」と呼ばれる「舟」となっている事から、ヴェネチアは別名「水の都」「アドリア海の女王」の名で親しまれております。
「ゴンドラ」に乗って様々な島を訪れる事ができ、島々によって雰囲気の異なる数多くの「歴史的建造物」に出会う事ができます。
「サン・マルコ広場」
ヴェネチアの中心部に位置し、「8世紀頃」に建てられた「ヴェネチア共和国」「総督」の宮殿「ドゥカーレ宮殿」や、「11世紀頃」にヴェネチアの守護聖人「サン・マルコ」を祀るために建てられた「サン・マルコ寺院」、「1514年」に完成した街を一望できる「高さ98.6m」のレンガ造りの「鐘楼」などが立ち並んでおり、かの有名なナポレオンにも絶賛された、ヴェネチアを代表する広場が「サン・マルコ広場」になります。
「カナル・グランデ」
ヴェネチアの中央をS字型に走り「サンマルコ広場」に至る、全長「3.8km」のヴェネチアを代表する「大運河」。
「ため息橋」
元総督府「ドゥカーレ宮殿」と対岸にある「牢獄」を結んだ小さな橋で、「牢獄」に向かう「囚人達」が、「ため息」を付きながら渡った事からこの名が付けられたとされています。現在は夕暮れ時に、この橋の下を「ゴンドラ」で通りながら「キス」をすると、「永遠の愛」が約束されるとジングスがあり、多くの恋人達が訪れます。
「マッジョーレ島」
中心部「サン・マルコ広場」の対岸にある小さな島で、作曲家「ヴィヴァルディ」の「ゆかりの地」として有名な島。
「ムラーノ島」
「ベネチアン・グラス」の「発祥の地」で、運河沿いに多くの「ガラス工房」が立ち並ぶ島。
「ブラーノ島」
「レース編み」で有名な島で、古くは「漁業」で繁栄し、「漁師」が遠くからでも「自分の家」が見つけやすいように、外壁を「カラフル」に塗っていた文化が色濃く残り、色とりどりな可愛い家々が立ち並ぶ島。
このように「ヴェネチア」は、「海洋国家」として「独自の発展」を遂げ、「中世の頃」の歴史が色濃く残っており、その唯一無二な佇まいは、世界中の人々を魅了し続けております。
「地球温暖化」の影響により、近い未来「ヴェネチア」は「消滅」する恐れがあると言われておりますが、数々の困難を乗り越え、現代に引き継がれる「ヴェネチアの人々の想い」は、今後の困難も乗り越え、後世の人々に受け継がれて行く事と思われます。
さて今宵は、ヴェネチアの街と運河を染め上げる美しい夕日に想いを馳せながら、ヴェネチアン・サンセットなどいかがでしょうか??
[今回使用したお酒]
[今回使用したバーツール]
※当店で使用している製品に近い物を掲載させておりますが、様々な商品がございますのでご購入の際はご参考までにどうぞ。